用語集


アルファベット・記号

EX
サーヴァントの能力値で最高位に位置するランク。
原作Fateではごく一部のサーヴァントのごく一部の能力でしか見られないランクだったが、
本作ではこのランクのスキルや能力を抱えているサーヴァントを意外に多く見かける。
自分のサーヴァントの能力値をこのランクにまで持っていきたい場合、限界値の255が必要。
まさに規格外である。

G化
魂の改竄で、マスターの意向により無茶なパワーアップを試みられてしまったどこかのサーヴァントの末路。
G(巨大)化と言われて、メルティブラッドの秋葉を連想したファンの人も居ることだろう。
ラクしてパワーアップなんて虫のいい事を考えても、世の中そうそう都合良くは行かない。

NPC
Non Player Characterの略。
元々はプレイヤーが操作しないゲームキャラのこと。
本作では、ムーンセルが作りだしたマスター以外のAIキャラを指す。
本戦では黒い制服を着た生徒会ばかりがクローズアップされがちだが、実は生徒会以外の一般生徒のNPCというのもちゃんと存在している。
タイガークエストをマメにやっていれば、ときどき出会えるはずである。

SE.RA.PH
serial phantasm(シリアルファンタズム)。セラフ。
霊子虚構世界。仮想世界。
電脳世界ともいう。

SE.RE.PH
「segmented real philosophix」の略(攻略本情報)。
ムーンセルからペナルティのために送り込まれる敵性プログラム。サーヴァントによればミニチュア化したセラフそのもの、らしい。
サーヴァントにはムーンセルからただ一つ「ムーンセルが危機に晒された場合、マスターよりもムーンセルの保護を優先しろ」という命令が課せられている。
サーヴァントと主人公との絆が深まりすぎ、マスターとムーンセルの優先順位が書き換わると、この命令を破り得る危険因子とみなされ、排除のためにこのプログラムが現れる。

+
サーヴァントの能力値にときどき付いている記号。
自分のサーヴァントの能力値としては、AとEXの間にA+/A++/A+++の三種類があるのみ。
一方で、レオのセイバーやラニのバーサーカーのように、B+やC+なんていうランクの能力を持っている者もいる。
原作Fateの解釈に沿えば、本来この記号は上位ランクを意味したものではなく、
瞬間的にその能力の数値を倍にできるという補正能力があることを示している。
+なら2倍、++なら3倍、+++なら4倍、というところだろうか。

アーチャー(プレイヤー)
赤い外套の武人。錬鉄の英雄。
原作Fateからデザインも設定も一切変えずに出演している、ほぼ唯一のキャラ。
原作を知らないプレイヤーへの配慮からか、生前の個人名は最後まで明かされないが、間違いなく原作のアーチャーと同一人物。
語られる生前の記憶は、原作の「彼」とはややイメージの異なる部分もあるが、あれはあくまでも「彼」が選びえた可能性のひとつ。
英雄は英霊化した時点で元の人物と切り離されて在り方が固定されるので、違う生き方を選んだ「彼」がどこかに居たとしても無関係である。
本作においては、原作との環境の違いからか、原作の時よりも性格が随分と丸くなった。
皮肉屋で冷笑的な性格はそのままながら、しばしば軽口を叩いてみたり、主人公との主従関係を彼なりに楽しんでいる感がある。
原作の登場人物たちに縁のあるキャラが絡んだ会話には、原作ファンをニヤリとさせるネタ多数。
「凛って元カノ?」と主人公に訊かれた時のリアクションは必見である。

アーチャー(対戦相手)
二回戦で対戦する、ダン・ブラックモアのサーヴァント。
暮らしの中で必要に迫られてグレてしまい、更生しろと鬼親父に叱られて不慣れな真人間生活を強いられ、口では不満タラタラだったものの、実は内心そういう「正しいきれいな生き方」に多少憧れてもいたので、振り返ってみればまんざらでもなかったかな…という、そんな感じのツンデレ青年。
「同じ英雄名(真名)で活躍した、多数の無名の人間の中の一人が召喚された」という点で、原作Fateの真アサシンに近いものがある。
一部のファンからは緑アーチャー、略して「緑茶」などと呼ばれているとかいないとか。

愛称(あいしょう)
スタート時、名前と一緒に決めるよう要求されるもの。
ところがその後さっぱり出てこない。一体劇中のどこで使われているのだろうか。
……と思ったら、セーブデータにひっそりと記されていた。
コラそこ、意味ないじゃんとか言うな。

招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
この世は私が主役の舞台、行く先すべてがオンステージ。
戦場にだってスポットライトが付いてくる、美しき私の華麗な人生、24時間365日絶賛上演中。
ほら、粗末でわびしい安物のポリゴン空間も私が来れば一瞬で、ヅカも裸足で逃げ出す黄金色の劇場に早変わりよ!

…という乙女の妄想が、膨らみ過ぎてとうとう現実世界にまで漏れて出てきてしまったもの(嘘)。
冗談はさておき、他人の視線を顧みる事なく、あれだけハッピーな思考回路で生きていた彼女。
いろいろ辛い生い立ちも背負ってはいたが、トータルで見れば人生さぞ楽しかった事であろう。
彼女のワンマンショーにお付き合いさせられた当時の観客の皆さん、誠にお気の毒様です。

蒼崎青子(あおざきあおこ)
蒼崎橙子の妹。赤い髪の魔法使い。
月姫シリーズに登場したキャラであり、TypeMoonのPCゲーム「魔法使いの夜」のヒロインでもある。
魔術師としては非常に不器用で、本来は破壊専門なのだが、教会にてサーヴァントの「魂の改竄」を行ってくれる。
姉の橙子とは色々あって非常に不仲。本作ではどういうわけだか大人しくしているようだが、
実際は顔を合わせた瞬間に姉妹喧嘩という名の殺し合いを始めてもおかしくない関係である。

蒼崎橙子(あおざきとうこ)
蒼崎青子の姉。青い髪の魔術師。
封印指定の人形師にして、魔法使いになり損ねた魔術師。
奈須きのこの作品「空の境界」に登場するキャラで、本作には劇場版ではなく同人版の時の姿で登場。
ムーンセルへは人探しに来ているだけなので、聖杯戦争自体には基本無関心だが、時々助言をくれたりする。
ヘビースモーカーなのだが、セラフ内が全域禁煙のため、電気タバコをいつも咥えている。
ちなみに余談となるが、彼女に対して「痛んだ赤色」という呼び方をするのは厳禁です。
おや、誰か来t(ry

アサシン
凛ルート・ラニルートともに、五回戦で対戦する事になるサーヴァント。
奈須きのこの愛と気合いがこもりまくった台詞回しや、宝具使用時の七孔噴血ステップダンスに魅了された人も多いはず。
オリジナルの聖杯戦争は西洋の魔術で編まれたシステムであるため、東洋の英霊を召喚することは原則として不可能だったのだが、全地球を観測しているムーンセルが主催する本作の聖杯戦争は何処の英霊だろうとお構いなしに召喚する事ができるようだ。
それにしても、二十代以下の人たちの多くは真名を聞いても正直「誰それ?」という感じだったのではないかと思われる。
きのこ氏自身のように「拳児」読んでて当然とかいう辺りの世代でもない限り、素直に「ああアイツか」とはいかなかった事だろう。
恐るべきは菌糸類の八極拳ラヴ。あまりにも反則的なその暗殺芸に、本家アサシンのハサンさんも立場がありません。

アトラス院(あとらすいん)
ラニが所属している組織。
巨人の穴蔵。蔵書の巨人。

アトラスの悪魔(あとらすのあくま)
二周目以降の最終盤で入手でき、三周目以降から本格的に使用可能となる超反則礼装。
一ターンに一度だけ、どんな攻撃でも無効化できるというコードキャストが使えるようになる。
うざったらしいアイツの面倒なスキルも、憎たらしいアイツの凶悪な宝具も、タイミングさえ分かっていれば消し放題。
もっとも、三周目に選ばれる事が多いであろうキャスターには黒天洞という重要かつ凶悪な防御スキルがあるので、この礼装の必要性は薄い。
落陽以外にまともな防御スキルのないセイバーや、戦闘中に時間をかけて仕込みをしないと防御スキルを発動できないアーチャーで真価を発揮する。
欠点は追加効果の状態異常を防いでくれないこと。

有稲幾夜(ありいないくよ)
アリーナ管理担当の生徒会NPC。
いつも図書室にいるが、アリーナの防壁構築やハッキング対策などを担当しているらしい。
名うての霊子ハッカーが集う聖杯戦争においては、彼女の対策にも関わらずアリーナ内がクラッキングされてしまう事は多々あり、それに対して対抗心を顕にしている。
もう一人の図書室NPCに比べればまだマシな名前を与えられていると言えないこともないが、投げやりな語呂合わせには違いない。
膨大な情報処理能力を持っているはずのムーンセルだが、舞台裏のキャラクリエイトには意外と適当に済まされている個所もあるようである。

ありす
プロローグの3F廊下で出会う少女。
本作のロリ担当。

アリシア
レオの母親。
詳細は本編の七回戦にて。

アルクェイド・ブリュンスタッド
月姫5大ヒロインの一人。人呼んでアーパー吸血鬼。
本作発売前、公式サイトで「ネコアルクが答えます」なるコーナーが設けられていたのをご存じの方もいると思う。
こんな広告用のミニコーナーのためにわざわざアルク役の声優(柚木涼香さん)を引っ張って来たの?と思っていたらまさかの本編登場。
結局今にして思えば、あのネコアルクのコーナーそのものが本編への伏線だったという事か。

隕鉄の鞴「原初の火」(いんてつのふいご アエストゥス・エストゥス)
プレイヤーのセイバーが携えている真紅の剣。
ローマ神話に登場する火と鍛冶の神、ウルカヌスをフィーチャーしたようなネーミングである。
彼女お手製の剣との事だが、鍛冶場で額に汗を浮かべながら槌を振るったりしていたのであろうか。
一方、刀身には「regnum caelorum et gehenna(レグナム・カエロラム・エト・ジェヘナ)」というラテン語の銘が刻まれている。
そのまま直訳すれば「天上の王国とヒノムの谷(Kingdom of Heaven and Gehenna)」、すなわち「天国と地獄」の意。
こちらは生前の彼女から考えると不思議な事に、非常にキリスト教的な単語を並べた銘文となっている。

見えざる拳(インビジブル・エア)
アサシンによる不可視の拳打を、アーチャーがこう表現した。
劇中でアーチャーが言っていたのは、原作Fateのセイバーの宝具のひとつ「風王結界」のこと。
それぞれの原理を考えれば、本作のアサシンの拳のほうが数段上なのは当然と言えば当然である。
が、よりによってアーチャーの口からああもサラっと言われたのでは、かの騎士王も立つ瀬がない。

ウィザード
魔術師。
もっとも、本作の世界において彼らがやっている事は、魔術というよりはプログラミングやハッキングの領域。
本作の舞台となっているのは西暦2030年のパラレルワールドだが、この世界では1970年頃に魔力が枯渇しており、本来の意味での魔術師たちは既に姿を消している。
本作において魔術師と呼ばれているのは、残された魔術理論と魔術回路を元に、電子世界の中で演算処理を行う霊子ハッカーたちである。
我々の現実世界においても、プログラミング技術を極めたエキスパートのことをウィザードと称する事がある。
なお、本作にはあまり関係の無い知識であるが、TypeMoonの作品世界において「魔術師」と「魔法使い」は別物。
後者の方が希少、かつ高レベルの存在である。

无二打(うーあるだ)
本作のアサシンが宝具とする必殺の剛打。
割合ダメージなのでこれ自体で死ぬ事は無いが、防ぐ手が無ければ確実に9割持っていかれるので危険な事に変わりは無い。
最初の「无」という文字は「無」の異体字として古くから使われているもので、現代中国でも簡体字として使用されている。
意味も読みも「無」と同じであり、「む」で変換すれば出てくるので、日本語で音読みするなら「むにだ」となる。

盈月の書(えいげつのしょ)
Fate/EXTRA予約特典である設定資料集。
ゲーム本編には登場はしないが、ゲームの内容をより深く知ることが可能。

敵性プログラム(えねみーぷろぐらむ)
アリーナ内で遭遇する、いわゆる通常エネミーの総称。
立方体型、ハチ型、牛型、飛竜型など様々な種類がおり、各種ごとに必ず青・緑・黄・赤の順で四色存在する。
いずれの種類においても青がもっとも弱く、赤がもっとも強い。
外見が共通であれば行動パターンの傾向も似通う場合が多いので、分かっていれば初見の敵でも意外と対処できたりする。

黄金律・皇帝特権(おうごんりつ・こうていとっけん)
プレイヤーのセイバーが習得するスキルのひとつ。戦闘後のアイテム入手率が上昇する。
ここで言う「黄金律」とは、身体の黄金比のことではなく、人生にどれだけの金銭が付いて回るかという宿命のこと。
原作Fateに登場した金ピカの英雄王がAランクで保有していたスキルでもある。このランクなら、一生金には困らない。
本作のセイバーの場合には「皇帝特権」の語が付いていることから、純粋な金運のみによる能力というわけではないようだ。
どちらも莫大な財に恵まれた王ではあったが、その財に対するスタンスとなると、これが正反対に近いくらい全く異なる。
かの英雄王が「使い切れぬほどの財」を象徴していたのに対し、本作のセイバーは「財は使い切ってナンボ」という人物。
皇帝の権勢をもって国中の財を集め、盛大に使い切る。まさに傾国の浪費家である。

顔の無い王(かおのないおう)
緑アーチャーのスキルにして真の宝具。
彼本来の宝具には、「毒のダメージを倍加させる」という、ただそれだけの効果しか無い。
宝具それ自体にはダメージが無いため、毒を受けた時にすぐ治療するよう心掛けていれば何も怖くはない。
彼の技で本当に恐ろしいのは「発動後にそのターンの残りの攻撃がすべて必中になる」という、このスキルである。
読み合いも何もあったものではない。

臥藤 門司(がとうもんじ)
ラニルート四回戦の対戦相手。通称ガトー。
古今東西の宗教をチャンポンにした、オリジナルのミックス宗教を信仰する肉体派の奇人。
やたらと『神、サイコー!!』と叫ぶ。
自身のサーヴァントが宝具を使用する際の台詞『汝は大雑把に美しい!』は、彼の人柄をよく表した名言だと思われる。

岸波白野(きしなみはくの)
コンプティーク連載漫画版における男性主人公の名前。

騎乗(きじょう)
セイバー及びライダーのクラスで召喚されたサーヴァントが基本的に保有するクラス特性。
この二つのクラスは共に同じ特性スキルを持つが、セイバーは対魔力のほうが、ライダーは騎乗のほうが高い傾向にある。
本作ではレオのサーヴァントであるセイバーだけが持っている能力で、ランクは原作Fateのセイバーと同じくB。
プレイヤーのセイバーはこのスキルを持っておらず、慎二のサーヴァントであるライダーは船乗りなので代わりに「嵐の航海者」を持つ。
サーヴァント自体に船だの戦車だの天馬だのを召喚する能力が無い限り、本作の聖杯戦争のシステムの上ではさほど意味をなさないスキル。

キャスター(プレイヤー)
自称「良妻狐」のケモ耳サーヴァント。
同じく良妻願望持ちだった原作Fateのキャスターが「キャス子」と呼ばれるのになぞらえ、「キャス狐」とよく呼ばれる。
主人公が男であろうと女であろうとお構いなしに、その良き妻として尽くそうとする、健気でおちゃらけたブリっ狐ちゃん。
悪霊としては最強レベルなのだが、英霊としては並以下なので、設定上、サーヴァントとしてはさほど強い方ではない。
とってもコハッキーな性格をしているので、好きなタイプは割烹着のあの人、という方は是非一度彼女でプレイして欲しい。
仕様が違うだけの同型機であることを、きっと実感できるはずである。

キャスター(対戦相手)
三回戦で対戦する事になるサーヴァント。
実在の英雄ではなく、あるひとつの概念がサーヴァントとして成立した存在。
大勢の人々に想起される抽象的なモノが正体というその出自は、Fate/Strange Fakeのライダーのサーヴァントを思い起こさせる。
それにしても、この子たちといい原作Fateに登場するイリヤといい、聖杯戦争に絡んでくるロリっ子共はどうしてこう

「可愛い顔してヴォーパルバニー(はぁと)」

みたいなのばかりなのだろうか。
菌糸類さんの趣味ですかそうですか。

葛木先生(くずきせんせい)
NPC、のはずの人。
あれだけ過去の人間を忠実に再現したNPCばかりが並ぶ仮想世界の中で、誰が見ても怪しいくらいに一人だけオリジナルからかけ離れている人物。
その違和感たるや、もはやツッコミ待ちとしか思えないくらいの浮きっぷりであり、エルフ耳の若奥様が知ったら発狂しかねないレベルである。

クラス特性(くらすとくせい)
そのクラスで召喚されたサーヴァントが必ず保有する能力。クラス別能力とも。
原作Fateの設定に準じれば、
セイバー  :「対魔力」「騎乗」
アーチャー :「対魔力」「単独行動」
ランサー  :「対魔力」
キャスター :「陣地作成」「道具作成」
ライダー  :「対魔力」「騎乗」
バーサーカー:「狂化(バーサーカー化)」
アサシン  :「気配遮断」
ただし、本作に登場するサーヴァントの中には、これらに該当しないケースもいくつかある。

激辛麻婆豆腐(げきからまーぼーどうふ)
三回戦の六日目にのみ、購買部で購入できるMP回復アイテム。
購入可能なアイテムとしては価格の割に効果が大きく、発売日を狙ってこれを買いあさるプレイヤーも多いという。

言峰神父(ことみねしんぷ)
聖杯戦争の監督役のNPC。
購買部期間限定販売の激辛麻婆豆腐はこの人のリクエスト商品らしい。

コードキャスト
攻性呪文。
マスターがサーヴァントの戦いをサポートするため、1ターンに一度だけ使用できるプログラム。
回復、攻撃、補助など効果はさまざまで、場合によっては戦局を大きく変えることもある。
どのコードキャストをいつ使用するか、アイテムの使用とどちらを優先するか、マスターの戦術眼の見せ所である。

固有結界(こゆうけっかい)
TypeMoon世界における最高位の魔術奥義であり、魔術の一つの到達点とも言うべきもの。
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、周囲の空間を一時的に術者の世界に作り変えてしまう大魔術。
行使には膨大な魔力が必要であり、人間の魔力では大魔術師であっても数分程度しか維持できない。
本作では、アーチャー(プレイヤー)及びキャスター(対戦相手)が宝具として使用している。
なお、セイバー(プレイヤー)の宝具が行っているのは「世界の書き換え」ではなく「世界への書き加え」。
そのため、大魔術には違いないが固有結界には含まれない。

サーヴァント
聖杯戦争に参加する魔術師たちに与えられる唯一にして最強の駒。
正体はいずれも過去(史実・架空を問わず)に存在した英雄たちの霊。
召喚される際、その特性に応じてセイバー・ランサー・アーチャーなど、
七つ用意されたクラスのいずれかに振り分けられる。

サイバーゴースト
生きた肉体を持たない死者の記録。

シアリム・エルトナム
ラニの師にあたる人物。アトラス院最後の錬金術師。
メルティブラッドに登場するシオンと同じエルトナム姓だが、アトラシアを名乗ってはいないので、少なくとも院長ではないらしい。
あるいは、最後の錬金術師と呼ばれている辺り、もう他の錬金術師は存在せず、院長などという肩書きに意味は無いという事なのかも知れないが。

呪術(じゅじゅつ)
プレイヤーのキャスターの主要攻撃手段。
TypeMoon世界において、「呪い」という概念には「自分もろとも相手を破滅させる」というニュアンスが伴う。
キャスターの呪術もまた、キャスター自身の体を素材にした物理現象との事だが、具体的にどうやっているのかは不明。
肉体を傷つけているような描写は無いので、尻尾の毛でも何本か引っこ抜いて使っているのだろうか。
ゲーム内では、相手の行動が一手分かれば二手打ち消せるという、かなり極悪な性質を誇る攻撃手段。
アタック(炎天)・ブレイク(氷天)・ガード(密天)・スキル(黒天洞)と相手の全ての手を止める手段が揃っており、
敵の情報がある程度揃ってさえいれば実は三人の中で最もワンサイドゲームを楽しめるサーヴァントである。

主人公(しゅじんこう)
本作「Fate/EXTRA」の主人公。
性別・名前・愛称はプレイヤーに委ねられており、デフォルトネームは存在しない。
記憶を失ったままムーンセルの聖杯戦争に参加させられ、わけもわからぬまま戦いに巻き込まれることになる。
デザイン上のコンセプトは、男主人公が「慎二より美形にせず、どんな部活にも所属していそうな感じ」、女主人公が「クラスで3番目くらいにかわいい感じ」。
選択肢に出てくる一人称は、男性が「俺」、女性が「私」のようである。

主人公用サーヴァント(しゅじんこうようさーう゛ぁんと)
ゲームを開始する際、セイバー・アーチャー・キャスターのうちから一人を選択する。
ちなみに奈須きのこ氏おすすめの組み合わせは、
「赤セイバー/男でも女でも楽しい」
「いつもの赤マント/女主人公がベスト」
「キャス狐/ユーザーさんが男なら男主人公がベスト」
とのこと。

呪層・黒天洞(じゅそう・こくてんどう)
相手のいかなる攻撃も極小ダメージに抑えて自らのMPに還元する、我らがキャス狐さんのスキルにして真の宝具。
「使用ターンに限りMP消費ゼロ」などという微妙な性能しか持たない宝具に比べ、切り札としての存在感は圧倒的である。
スキル同士の撃ち合いになっても必ず相手より先に発動する性質があり、防御スキル兼MP補充スキルとして鉄板の性能を誇る。
耐久力が低く、MPの切れ目が命の切れ目となるキャスターにとってはまさに不可欠の命綱と言えよう。

少年サンディー(しょうねんさんでぃー)
さんでぃー!? 人気作品は『ロジウラ!』。

少年チャンポン(しょうねんちゃんぽん)
ちゃんぽん!? 格闘技系の漫画が掲載されているらしい…。

少年マガディン(しょうねんまがでぃん)
まがでぃん!? 発売日は3日目。水曜日?
人気作品は『アルゴナウタイ』。

心眼(しんがん)
プレイヤーのアーチャーが保有しているスキル。
Fateに出てくる心眼スキルには二種類あり、「真」と「偽」に分けられる。
心眼(真)は、蓄積された戦闘経験に裏打ちされた、どんな局面からでも勝利への最適解を見い出せる洞察力。
心眼(偽)は、単純に虫の報せや第六感にもとづいた、天性の危険予知能力。
原作Fateではそれぞれ、アーチャーと偽アサシンが保有する能力であった。
真・偽の定義がいかにもTypeMoon世界らしいスキルであったが、本作ではアーチャーの洞察力による心眼のほうを「偽」と呼んでいる。
間違いなのか、それとも設定が変わったのかは今のところ不明。

陣地作成(じんちさくせい)
キャスターのクラスで召喚されたサーヴァントがクラス特性として保有するスキル。
魔術師として、自分に有利な陣地を作り上げる能力。
プレイヤーとして使用できるキャスターは少々変わり種の部類に入るのでつい忘れがちになるが、
白兵戦で勝負にならないキャスターは本来こういう形でコツコツ仕込みをしていかないと勝てないクラスなのである。

新聞部(しんぶんぶ)
オープニングで無念にも斃れた名も無き生徒Aが、仮初めの学校生活の中で所属していた部活。
開始早々、いきなり誰とも分からない男子生徒を操作することになって面食らった人もいるとか。

新聞部部長(しんぶんぶぶちょう)
予選に登場した、NPCらしき新聞部部長。
姿や口調はどう見ても原作Fateに登場したあの黒豹で、左右にはお馴染みの二人も居る。

真名(しんめい)
サーヴァントたちの英霊としての本来の名前。
世界各地の伝承に記された名だたる英雄ぞろいであるサーヴァントは、本当の名前を敵に知られてしまうとそれぞれの伝承に記されている得意技や弱点などがまとめてモロバレになるため、真名は秘密にしておいてクラス名で呼ぶのがセオリーである。
ただ、あくまでも英霊としての真名であり、必ずしもそのサーヴァント個人の生前の名前と一致しているわけではない。
英霊として祀られた時点で人間としての名前を失っていたり、代々同一の名を受け継ぐ英雄の一人であったり、逸話が一人の英雄の伝承として統合された結果、英霊としての真名も統合されたり、その英雄の逸話を再現出来るスキルを持っていたばかりにその英雄の代わりにさせられただけの全然関係ない人間だったり、と、生前の遍歴には結構色々なケースがある。

親友(しんゆう)
2-A教室の黒板付近にいる男子生徒。
名前は、話しかけた時の選択肢「何言ってるんだよ、親友!」から。
ビジュアルファンブック掲載の短編小説にまさかの主人公として抜擢され、彼が三回戦にて姿を消すまでのメインキャラ達との交流や心情などが語られた。

セイヴァー
SaberではなくSaver。
しいて訳せば「救済者」あるいは「救世者」。
原作Fateのアヴェンジャーと同様、七つのクラスのいずれにも該当しないイレギュラークラス。

生徒会(せいとかい)
生徒会長の柳洞を筆頭とする、月海原学園の生徒会役員たち。
その正体は、言峰神父の統括の下で聖杯戦争の管理・運営を担当する裏方のNPC集団。
黒い制服を着用して学園のあちこちにおり、マスターたちの様々な疑問に答えてくれる。
他にも、仮想空間のセキュリティ管理など、見えないところで色々な仕事をやっている模様。

セイバー(プレイヤー)
深紅の衣装をまとった男装の麗人。どこが男装やねん、というツッコミは禁句。
物でも、言葉でも、心構えでも、全てにおいて一級の美しさを要求するエキセントリックな美学の持ち主。
いつも偉そうな態度だが、言いたい事は要するに「余は頑張ったぞ!たくさん褒めるがよい!」とかだったりする。
唯我独尊の俺様キャラと見せかけて、その実態は愛され上手の仔犬系。
生前は自分で自分をプロデュースするアイドルみたいな事をやっていたが、同時に暴君にして浪費家でもあった。
それでも、自分の人生を正当化したりせず、そのみじめな最期も含めてちゃんと自認している辺りは立派というか、さすが腐っても英霊である。
アーチャーとはまた違った意味で、全生涯に渡ってひとつの生き様を完遂してみせた人物と言えよう。
真名その他の情報は、このwikiの掲載情報を参照のこと。

セイバー(対戦相手)
七回戦(決勝戦)で対戦するレオのサーヴァント。
原作FateのセイバーやFate/Zeroのバーサーカーを知る人にとっては感慨深いキャラであろう。
かの騎士王を互いによく知るアーチャーとの、エレベーターに乗ってからのやりとりは見応え充分。
生前に自分のワガママで失敗したのに懲りたからとはいえ、主君(レオ)の王道が明らかに欠陥を抱えていると分かっていても異議を挟まず、ひたすら忠義を尽くす様は、良くも悪くもさすが騎士の優等生といったところ。
しかし、チートクラスの無敵スキルを誇っていながら、その破られ方はどこぞの慢心王を思わせる油断っぷりである。
戦い自体も割と単純な力押し系で、五回戦・六回戦あたりの対戦相手がややトリッキーなのに比べるとインパクトも若干弱め。

聖杯(せいはい)
→聖杯(ムーンセル)

聖杯戦争(せいはいせんそう)
万能の願望機である“聖杯”を手にするただ一人になる為の、魔術師たちの命を賭した戦争。
「ひとつの聖杯を製作するために7人の魔術師が必要だったが、ひとつの聖杯はひとりの願いしか叶えられない」
その昔、そんな身も蓋もない事情から地上で起こったある戦い。その名前とルールが、ムーンセルの主を選ぶためのトライアルに流用された。
サーヴァントシステムや基本ルールの多くはオリジナルのそれを摸倣しているが、戦いの形式だけはムーンセル独自のもの。
オリジナルの戦いが対戦に制限のないバトルロイヤル形式だったのに対し、ムーンセルのそれは一対一のトーナメント形式。
オリジナルの聖杯戦争は原作Fateで終焉を迎えるまでに五回を数えたが、ムーンセルの聖杯戦争がこれまでに何度繰り返されてきたかは不明。
余談となるが、オリジナルの聖杯戦争を知るアーチャーはゲーム中で「七人と戦う事以外共通点が無い」と述べている。
が、正確に言うとオリジナルのは「参加者の数が七人」なので、戦う相手はイレギュラーが無い限り「自分以外の六人」が正しい。
つまり勝者を決する方式に関しては、本当になけなしの共通点すら残っていないという事である。

セカンダリトリガー
第ニ暗号鍵。決戦場に入るための鍵。
各アリーナの第二層で取得できる。

殺生院キアラ(せっしょういんきあら)
ガトーとの会話中、彼が口走る名前。あらゆる宗教に精通というか闇鍋にしている彼だが、少なくともそのような単語は一般的な既存宗教には存在しない。詳細不明。
…と思われていたが、その単語の意味はEXTRA続編のCCCにて判明する。

対魔力(たいまりょく)
一定以下のランクの魔術を無効化できる能力。
いわゆる「三騎士」と呼ばれるセイバー・アーチャー・ランサー、及びライダーのクラスで召喚されたサーヴァントは、強弱の差こそあれ、クラス特性として基本的に必ずこのスキルを保有する。
聖杯戦争において、上にあげた三騎士が安全牌とされ、逆にキャスターのサーヴァントが他より不利とされる理由の一つ。
もっとも、本作には原作Fateのセイバーのような、Aランク以上の高い対魔力を有するサーヴァントは登場しない。
そのため、魔術師のコードキャストやキャスターのスキルが相手に全く通じない、というような事態は敵味方ともにまず起こらない。

魂の改竄(たましいのかいざん)
教会において、レベルアップで入手したスキルポイントを使い、サーヴァントを強化すること。
マスターの霊格が上がるほど、サーヴァントの力をより効率的に発揮させることができるようになる。
サーヴァントによって上がりやすい能力と上がりにくい能力があるので、とりあえず均等に配分、なんて事をすると終盤で泣きを見る。
短所を埋めるのは最低限にして、長所をひたすら伸ばし続けた方が、最終的には強キャラになりやすい。
プレイヤーのアーチャー曰く、一部経歴のロストや伝承の別解釈によるリライトなどを行う事によって、サーヴァントの人格を改変する事も可能らしい。
実際のゲーム中ではそんなしょーもない事にポイントを割り振れるシステムは(残念ながら)用意されていないが、薄い本のネタにするには丁度いい設定かも知れない。

単独行動(たんどくこうどう)
アーチャーのクラスで召喚されたサーヴァントに自動的に付与されるクラス特性。
マスターからの魔力供給が断たれた状態でも、ある程度の期間であれば消えずに現界したままでいられる能力。
本作の聖杯戦争のシステムの上では、あまり意味のある能力ではない。オリジナルの聖杯戦争の名残とでも言うべきもの。

ダン・ブラックモア
元軍人で、かつて狙撃手を務めていた老人。たぶん英国人。
サーヴァントとの関係は何というか、厳格で不器用な父親と、素直になれない反抗期の息子のようである。

月海原学園(つくみはらがくえん)
主人公たちの通う学校。聖杯によって作られた固有結界。
地上三階、地下一階に購買部、花壇の奥に教会、校庭の横に弓道場がある。
ちなみに激しくどうでもいい事だが、漢字で「海月」と書いたら「クラゲ」の事である。

霊子ハッカー(データハッカー)
本作の世界における魔術師たち。
自身の魔術回路を通して、情報ネットワークに魂ごとアクセスできる者の総称。
魂ごとアクセスしている為、電脳空間であっても五感を有することができるが、それは同時に、電脳死がそのまま現実の死となることをも意味している。

投影魔術(とうえいまじゅつ)
プレイヤーのアーチャーが得意とする魔術。グラデーション・エア。
実在する物品の鏡像を術者の魔力とイメージだけで物質化する魔術で、要するに無からコピー品を作りだすというもの。
ただし、対象物を構造・材質から技術・製作理念に至るまで完璧にイメージできなければ、大幅な劣化品になってしまう。
また、投影された品は魔力の気化によってだんだん薄れていくため、通常はそんなに長時間形にしておく事は出来ない。
単に何かのレプリカが欲しいだけなら、ちゃんと物理的に製作して魔力を込めたほうが簡単、安定、長持ち、ついでに強力。
なので、本来であれば戦闘などに用いるには非常に中途半端な、なんとも使い勝手の悪い魔術分野とされている。
…が、アーチャーが戦闘中に使用している道具は全てこの投影魔術によって作られた贋作宝具、つまり実在した「宝具」のコピー品。
神話クラスのアイテムを完璧に、しかも次々に複製して片端から使い捨てていく彼の戦闘スタイルは、真っ当な魔術師から見れば狂気の沙汰。
宝具爆弾の六連発など放った日には、あの浪費好きの暴君からお褒めの言葉を頂けそうな勢いである(元手がタダなのを伏せておけば、だが)。

遠坂凛(とおさかりん)
学園のアイドル?ツンデレ。
原作Fateの凛とはあくまでも別人。リアルでの彼女は主に中東地域を拠点とし、西欧財閥に対抗するレジスタンスとして活動している。
電脳世界が舞台のため遠坂凛なのに機械に強く、原作Fateの壊滅的なまでに機械音痴な凛をよく知るアーチャーからすると「ミッシングリンク」らしい。
しかし性格のほうは相変わらず、うっかりスキル充実の安心遠坂クオリティ。
なお、学園内で行動している姿はあくまでもアバターであり、リアル遠坂はほんの少しだけ外見が違う。
確かめたい人は凛ルートをクリアしてみよう。

図書室(としょしつ)
月海原学園の校舎二階にある図書室。
見た目は普通の学校の図書室だが、マスターたちが必要に応じて様々な情報を閲覧できるデータベースとしての機能を持つ。
対戦相手のサーヴァントの正体を探る際、一つでもキーワードを得られればここにある書物から有益な情報が得られる事が多い。
また、何気にいろいろとイベントの多い場所でもあり、特にレオとはここで何度か話をする機会がある。
五回戦でうっかりこちらへ時間を潰しに来てしまい、保健室のイベントを見逃したことがある人はきっと少なくない、はず。

対装具トラップ(ドレスブラスト)
凛ルート五回戦に登場。
対象の宝具に反応するトラップ。

トワイス・ピースマン
誰?と思っていたら最後の最後で唐突にクローズアップされた人。
途中まで名前すら忘れていたプレイヤーの方が多いのではあるまいか。
わりと勘違いされやすいのだが、苗字のつづりは「Peaceman」ではなく「Pieceman」。
平和男ではなく、欠片男である。

奈須きのこ(なすきのこ)
言わずと知れたFateシリーズの生みの親。
本作では当初「シナリオ監修」だった筈なのだが、結局いつの間にか全編を自分で執筆していた人。
書き直される前の、別のライターの手によるシナリオは果たしてどんな出来だったのであろうか。

なるほど、SUNDAYじゃないか(なるほど、さんでーじゃないか)
こちらに不利な状態でターンが終わった時のアーチャーの台詞の一つ。原典は漫画「新・テニスの王子様」。
こんなネタ台詞、まさか本当に言ってるワケはねえだろ、ただの空耳だろ…と思わせておいて、本当にこう言っているのだから困る。
2010年7月23日付および28日付の竹箒日記を読む限り、どうやらシャレで収録したものをカットし忘れたらしい。
正義の味方もすっかりネタ路線が板に付いて来てしまったものである。

ハーウェイ家
西欧財閥の盟主。
西欧財閥は、複数の財閥が国家をまたいで結成した巨大企業。独自の軍隊も有する。
人間というのは、世間に失望して疲弊すると変革よりも安定が欲しくなるもので、そういったニーズに応える社会の実現を目指している。
もっとも、レオや凛の口から語られる情報を判断する限り、その理想は16世紀頃からよく夢想されてきたユートピア小説の世界そのもの。
…というか、そんなユートピア論へのアンチテーゼとして19世紀末頃から流行り始めた、ディストピア小説の世界そのものである。
自身の理念に反発する勢力を武力で排除しようとする辺り、図らずも理想と現実のギャップを自ら体現しているとも言えなくもない。
上からの人工的な秩序で統制しなければ維持できない社会というのは、考えようによってはその時点ですでに弱体なのだ。

バーサーカー(ラニルート)
ラニルートの四回戦で対戦するサーヴァント。
もともと「星そのものの顕現」であり、人間など及びもつかぬような高次元の存在。
…なのだが、マスターから神とあがめまくられたばかりに「人間が認識できるレベルの神様」にされてしまい、本来よりだいぶ力が落とされている。
バーサーカーというのはそもそも、弱い英霊を狂化させて他との実力差を補うためのクラスなのだが、彼女の場合は逆にこの狂化によって弱体化。
原作Fateのバーサーカーと同様、強化のための狂化がむしろ足枷になってしまっている辺り、つくづく人選と扱いの難しいクラスだと思わされる。
それでもその攻撃力は脅威的なもので、本来なら一人でサーヴァント四人分くらいの戦闘力を誇るというのは伊達ではない。
ちなみに、もし彼女を本来の形で召喚した場合、ファニーヴァンプというイレギュラークラスになる。

バーサーカー(凛ルート)
凛ルートの六回戦で対戦するサーヴァント。
その火力と耐久力はもはや人間要塞の域。
あと一息という所まで追い込んでから無限リレイズ地獄へ引きずり込まれた時の絶望感は凄まじい。
マスターへの身体を張った忠義ぶりにかけては原作Fateのバーサーカーにも引けをとらないが、原作Fateのバーサーカーが石斧を振り回すだけだったのに比べて、弓は撃つわ武器は変形させるわ、狂化しているという割には随分と知性の高さを感じさせてくれる。
発売前、発表されたPVの中で振り回していた武器の形状から速攻で真名がバレまくっていたのは、今となっては懐かしい思い出である。

フォトニック純結晶
聖杯の素材。
ナノ単位の操作により、光そのものを閉じ込められる鉱物。
ちなみに、現実世界でも実際に研究されているシロモノである。

藤村大河(ふじむらたいが)
2-Aの担任。通称タイガー。
NPCだが人格は本家そのまま。

プライマリトリガー
第一暗号鍵。決戦場に入るための鍵。
各アリーナの第一層で取得できる。

フランシスコ・ザビエル
主人公はなぜこんなワードを手に書いていたのか、という根本的疑問はさておき。
分かっちゃいたけど、とりあえずこの選択肢を選ばずにはいられなかった、そこの貴方。
それでいいのです。貴方は何も間違っていない。
ていうか、選ぶよね普通?

ブロッサム先生(ぶろっさむせんせい)
TypeMoonエースVol.6の付録DVDに登場したキャラ。ていうか桜ちゃん。
Fate/Extraにおける、知恵留先生やタイガ師匠のような役回りらしい。
癒し系の笑顔の裏で、自分の出番と主人公枠を虎視眈々と狙っている。
ゲーム本編よりも立ち絵や表情の差分が圧倒的に多くなっているのだが、本編よりオマケコーナーで輝くってそれ脇役キャラが転がり落ちる典型的な(ry

宝具(ほうぐ)
サーヴァントたちが持つ、英雄としての自身を象徴する武器・道具のこと。ノーブル・ファンタズムとも。
アーサー王ならエクスカリバー、ヤマトタケルなら草薙剣というように、それぞれの英雄のシンボルになっているアイテム。
必ずしもその英雄が生前所持していた物品とは限らず、中には固有結界などの「宝具に相当する大魔術」や、英雄の生前の逸話が形になったような物・能力も含まれる。
サーヴァントにとっては一撃で戦局をひっくり返せる必殺の最終兵器であるが、同時に、使えば英霊としての正体を相手に知られてしまうというリスクを背負うことにもなる。
本作では殆ど省略されているが原作Fateにおいて設定されている事柄として、一部宝具には真の能力を発揮させるために「真名の解放」という行為を行う、すなわちその宝具の名前を呼ぶ必要があるものが存在する。セイバー(敵)が宝具使用時にスーパーロボットアニメの主人公よろしく武器の名前を高らかに叫んでいるのはこのためである。
なお、アーチャーが投影している赤原猟犬を始めとした物品も宝具ではあるが、投影による贋作である上にアーチャーは本来の使い手ではない(さらに言えば弓を使って矢として射出するなど真っ当な使い方をしていない場合が多い)ため、「アーチャーの宝具」としてはカウントされていない。

保健室(ほけんしつ)
月海原学園の校舎一階にある保健室。みんなの癒し役担当、桜ちゃんの持ち場。
マスターとして非常に貧弱である主人公は、ここのお世話となる機会には事欠かない。
また、各マスターには一試合ごとにここで支給品が渡されるため、足しげく通う人は多いはず。
支給品は後半になればなるほどグレードが上がり、しまいには桜特製の手作り弁当なるものが登場する。
と言っても、どうせその時残っているマスターの人数分だけ作っているはずなので、一人占めした気分になりたいのなら最後まで勝ち抜くべし。

マイルーム
ムーンセルによって聖杯戦争の期間中に各マスターにあてがわれた個室。
寝起きのほか、サーヴァントとの会話を行い絆を深めたりする場所。
中は学校の教室そのもので、かろうじて机などが置いてあるのみ。
とても寝起きに使うのに適した部屋とは思えないが、見えない場所に寝具でもあるのだろうか。
セイバーがよく「湯浴みをしたい」などと言い出すあたり、バスタブなどもあるのかもしれない。
最初は殺風景だが、藤村先生のお使いをこなしてインテリアをもらう毎に徐々に豪華になっていく。

対精神トラップ(マインドブラスト)
凛ルート五回戦に登場。
対象の精神をかき乱すトラップ。

魔術師(まじゅつし)
→ウィザード

間桐桜(まとうさくら)
慎二の妹。
本作では保健室のNPCとして登場。出番が少ないからって日記に書いたりしないです。
原作よりも後ろ髪が圧倒的に長くなっているのは、オリジナルの彼女をいつも優しく見守っていた女性をもイメージしての事だろうか。

…などと言っていたら、TypeMoonエースVol.6の付録DVDで本当にサクライダーになってしまった。
黒いよブロッサム先生…!

ちなみに、着替えた彼女にキャス狐が言い放った「桜肉」というのは馬肉の俗称である。
切り身の色がピンク色になる事から付けられた雅称だが、偶然の一致とはいえヒドい皮肉もあったものだ。

間桐慎二(まとうしんじ)
女生徒にモテモテのクラスメイト。あだ名はワカメ君。
本作の世界においては、アジア圏有数のクラッカーとして有名な人物らしい。
最後に明かされた、現実世界における彼の意外な正体に驚いた人は多いことだろう。
…あるいは逆に、ちょっと納得したという人もいたかもしれない。

間目智識(まめちしき)
図書室担当の生徒会NPC。
マスター向けの情報データベースである図書室を管理している。
ムーンセル謹製のNPCは多くが過去に実在した人間だというが、彼女はその名前の適当さから、本当に実在していたのか多少の疑いを挟まざるを得ない。
あるいは一部のサーヴァントのように、最初に「間目智識」という名前と役割のNPCの席を作っておいて、そこに適当な過去の人物のデータを引っ張ってきただけなのであろうか。
何にせよ、マスターに直接関係しない個所のディテールは適当でよろしいという、そんなムーンセルの姿勢が微妙に透けて見えるネーミングである。

マルチクラス
二属性持ち。サーヴァントが複数のクラスを取得していること。

無辜の怪物(むこのかいぶつ)
凛ルートで対戦することになる、ランサーのサーヴァントが保有しているスキル。
本人の能力というよりは、後世の創作物によって背負わされた負のイメージをスキルの形にしたもの。
「このスキルは外せない」と説明文にあるのは「クラスや知名度による補正の影響を受けない」という意味だろう。
ムーンセルの聖杯戦争には存在しない要素と思われるが、原作Fateの聖杯戦争には知名度補正というものがあった。
召喚された地域においてどの程度知られた英雄であるかによって、サーヴァントの能力には何らかの補正がかけられる。
その土地の人々にとってあまりにもマイナーな英霊の場合、本来あるべきスキルの一部が欠けた状態で召喚される事もある。
このスキルはつまり、そういう補正の影響を受けない。こうなるとスキルと言うより、ある種の呪いに近いかも知れない。

聖杯(むーんせる)
全地球の記録、設計図。七天の聖杯。
遙か過去から存在していた、人類外のテクノロジーによる古代遺物。
本作における聖杯は、いわば月そのものである。
詳細はゲーム中でそのまま説明されているので省くが、地上における聖杯伝説とは無論何の関係も無い。
あの世界では「願いを叶える」という機能や性質さえ持っていれば、贋作だろうが別物だろうが生物だろうが全て「聖杯」と呼ばれるのだ。

ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
ハーウェイの黒蠍と渾名される、ハーウェイ一族きっての殺し屋。
ハーウェイ財団の力でムーンセルのシステムにハッキングし、あるNPCのポジションに潜り込んで暗躍していた。
誰からも畏れられる冷酷非情の殺し屋だが、その実、心の中に誰よりも強烈な情念を封じ込めていた人物。
主人公の選択次第では、最期に一人の友を得て消えていくことになる。
それがどの程度の救いであったのかは、彼自身にしか分からない。

ライダー
一回戦で対戦する、間桐慎二のサーヴァント。
宵越しの弾丸は持たない、ビバ財宝&エンジョイ悪党ライフを身上とする粋な姉御。
粗野で豪快、自他共に認める悪党だが、ワルなりに一本筋を通したところのある女傑でもある。
保有スキルには説明文だけ読むと「お前それ反則やろ」と言いたくなるレベルのものがあるが、実際対戦して見ると別に手強い相手ではない。
どうやらあれはあくまでも「難行」に対して発動するスキルであって、明らかな格下である主人公との戦闘には効果の無いものだったようだ。
ちなみに、ゲーム中における彼女の宝具には「発動までに攻撃を当てた回数によってダメージ量が増加する」という一風変わった特性がある。
直前のトレジャーハンティングで敗れていたり、戦闘中に手の読み合いで負けることが多かったりしていると、
宝具発動の際にとんでもないダメージを受けることになるので注意。

ラニ=Ⅷ
本作のもう一人のヒロイン。
占星術を得意とする、アトラスの錬金術師。
褐色の肌で眼鏡をかけた、いつも無表情の物静かな少女。
人工的に新世代の魔術回路を埋め込まれており、霊子ハッカーとして高い能力を有する。正体については本編参照。
自らのことを「人形」と認識し、「師」と呼ぶ人物の命令に盲目的に従う。聖杯戦争に参加しているのも師の命令によるもの。
師はラニに心を持たせることはできず、「人形にすぎない自身を大事に思ってくれる人を探しなさい」と命じている。
師から「探せ」と言われていた人物が主人公ではないかとの考えから、主人公に対して協力してくれることもある。
彼女の求める人物になれるかどうかは、プレイヤー次第。
心を探し求める人形というベッタベタのキャラ設定ながら、褐色肌だったり料理上手だったり眼鏡っ子だったりと記号満載。
助け出してあげて以降は急速な勢いで主人公にデレていくあたり、あるいは赤セイバーに匹敵する愛され系忠犬キャラかもしれない。
発する言葉はいつも詩のように文学的、かつ寓意的で、すぐには意図の分からない言い回しが多い。
これは錬金術が奥義や秘伝を直接書き記すことをせず、様々な意匠や隠喩の中に織り込んで表す学問だからであろう。
実は下着をつけていないらしい。

ランサー(ラニルート)
ラニルートの六回戦で対戦するサーヴァント。
真名も宝具も原作Fateのランサーそのままであり、一部デザインとマスター以外に原作との違いは無い。
こちらのサーヴァントにアーチャーを選んで行けば、原作ファンにはたまらないカードの実現となるだろう。
オリジナルの聖杯戦争ではマスターの思惑のせいもあり、望みどおりの戦いにはなかなか恵まれなかった。
あの時の鬱憤を晴らすかのごとく、本作では真っ当なマスターの下、その槍さばきを存分に披露してくれる。
原作では「いい女に縁が無い」とよく愚痴っていたが、果たして本作ではその未練もきちんと払拭できただろうか。

ランサー(凛ルート)
凛ルートの四回戦で対戦するサーヴァント。
アーチャーが言うところの、後世の創作が史実を上回った例。
偽物だから本物に劣るとは限らない、と語る贋作の達人は、この怪物の在り方に何か思うところがあったのかも知れない。
ランサーでありながら「対魔力」のスキルを持っていないが、「信仰の加護」でカバーしているのだろう。げに恐ろしきは思いこみの強さである。
最速の英霊が選ばれると言われるクラスにありながら敏捷値が最低のEだったりするなど、いろんな意味で異端のランサー。
また、彼の持つ宝具には「相手が持つ不義・堕落の罪に応じてダメージが増す」という、アクマイト光線みたいな性質が備わっている。

ランルーくん
凛ルート四回戦の対戦相手。
ピエロのような格好をしており、どうやら女性。
言動の全てがほぼカニバリズム一色という危険人物だが、結局、最期まで人間としての一線を踏み越えはしなかった。
全然似てはいないが、人間と怪物の狭間で揺れ動いたという点で、少しだけ原作Fateのライダー姉さんを連想させる。
仮面を外したら美少女だった、というオチを期待したいキャラである。

柳洞一成(りゅうどういっせい)
生徒会長のNPC。主人公の友人。
外見も性格も、服装以外は原作Fateに登場するオリジナルの彼そのままである。

両儀式(りょうぎしき)
奈須きのこの小説「空の境界」の主人公(ヒロイン)。性格はヤンデレあるいはツンギレ。
魔法のランプ、もといタイガー印の魔法瓶から、どういうわけか呼ばれて飛び出た無差別級のモンスター。
生きているものなら、それが実体の無い概念的なものであっても例外なく殺してしまうことの出来る魔眼を持つ。
願いを叶えるはずのアイテムから、何ゆえこんな物騒な殺人嗜好者が出てきたのであろうか。
橙子さん、お願いですから早いとこ回収に来て下さい。

ルート分岐(るーとぶんき)
三回戦の終了後に発生する強制イベントで、
二人のヒロインのどちらを救出するかによって以降のストーリーが一部変化する。
最大の違いは、四回戦と六回戦の対戦相手。
凛を助けるルートを選ぶと、本作オリジナルのサーヴァントたちが敵として登場。
ラニを助けるルートを選ぶと、TypeMoonファンおなじみのキャラたちが登場することになる。

令呪(れいじゅ)
サーヴァントの主人となった証。
自サーヴァントに対する絶対命令権、一時的な強化装置としても使える。聖杯の奇跡貸し出し出張版のようなもの。
使用できる回数は3回。ただし全て使い切ってしまうとマスターとしての資格も失う為、実際に使えるのは2回。
使用する度に身体に刻まれた令呪のパーツが消える。
主人公の場合は左手に現れたが、マスターの中には腹に現れた者もいたりするのでどの部位に出るのかは確定していない様子。

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
仮初めの学園生活にやってきた転校生であり、その正体はハーウェイ家の次期当主。
コードキャストを使用する時のポーズが妙に気合入っている。


  • 最終更新:2016-09-19 00:35:35

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